Ryo Sasaki / 高校教師(長崎)

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 二一歳のとき大学を卒業するタイミングとなっても、ぼくは何を生業にしていけばいいのかを決めかねていた。

  最後の一年は暇になる時間を埋めるように、

これといって強い大義もなく通信制の大学を掛け持ちした。

それで英語科の高校教員の免許をとった。

 みなさんご存知か分からないが、教員というのは年に一回ある「教員採用試験」というテストに合格することで次の春から正式な教員として働くことができる。それに合格しない限りは、終身雇用の正式なセンセイにはなれないわけだ。

 それじゃ合格するまではなにすんの?といえば、臨時採用の先生として学校に派遣される。みなさんの学校にもたまに比較的若い「臨時の先生」が来ていたのではないだろうか。その人だ。

 ぼくはその臨時教師をしながらしばらく生活していた。年一回の採用試験も受けるが、毎回ダメ。

 

 そして同じように学校を転々として臨時教師をしている友人がいた。そいつがリョウだった。

 リョウは見た目はいわゆるイケメン風のチャラチャラした感じの男で、(こんな書くと怒られそうだ。。)いつでも余裕があるように見えるやつだった。さほど物事に考え込んでいる様子もないし、会うたびに可愛い彼女が変わってるし、こういう言い方はアレだが、順風満帆で生きてきたんだろうなというふうに思っていた。

 しかし?どういうわけかぼくらは数ヶ月に一回「スタバ会議」という酒も飲まない集会をして、近況報告をしあっていた。

 「次どこの国行くの?」「そこからフライトいくら?」「試験勉強してんの?」「担任どう?」地球の歩き方を見てはダラダラと海外旅行の話しをしたり、学校の話をしたり。

 リョウはぼくの思うほどなんでもうまくやってきたわけではなかったようだ。人は見た目と雰囲気によらない場合もある。ぼくは彼の過去に触れたことはないが、彼なりの思いを背負ってきたんだと思う。

 まあ一言でいうと、どうも憎めないやつなのである。

(結婚してからもチャラい)高校商業科教師、佐々木亮のGood Lifeをお楽しみに!