Tokushi / 豪宅管理会社勤務(台中・台湾)

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バックパッカーを担いで南アジアを回っていた頃、旅を続けるための資金調達のため、ぼくはオーストラリアの西部、パースという町で働くことにした。

トランジットの際にクアラルンプールに寄り、そこでたまたま話したマレーシア人バックパッカーに、「いい安宿があるよ」と言われ、言われるままに転がり込んだシェビオットロッジ。

その宿でぼくは何人もの素晴らしい人たちに会う。

 

海外で仕事を見つけるというのはそれほど簡単なものではない。宿にWi-Fiはなかったので、ぼくは連日マクドナルドへ行き、お金がないからジュース1杯すら買うこともできず、店の端っこでネットをつなぎ求人情報をチェックしていた。

宿のオーナーはジョアンという女性だった。ジョアンはぼくがあんまりにも仕事始められていなかったので、みるにみかねたジョアンが「あんた今日ヒマでしょ?仕事があるよ。時給17ドルだから行っといで!」とちょこちょこ仕事を紹介してくれた。

その日は彼女に紹介された、サーカスイベント会場の撤去作業のバイトだった。別の部屋に泊まっていた徳さんも同じ仕事に参加し、そこで僕らは出会った。

 

徳さんというのは、彼のジャパニーズネームだ。彼は台湾人で「徳志」と書く。漢字を訓読みするとトクさんになるというわけだ。自国の台湾語に加え、英語、日本語が使えるかなり賢い男である。(実際に今回の文も日本語で書いてもらった)

 

本誌二号の本文中に出てくる女性と、その後めでたく結婚し、現在は幸せな家庭を築いている。