Mayumi Mikami / 女将(神戸・日本)

神戸駅から歩いて行ける距離に、ある宿がある。
中に入ると
「あれ、ここどこの国だっけ」ということを思わせるような雰囲気。
カフェのような、昭和日本の西洋館のような。
畳の部屋もあり、現代アートもありという無国籍な空間の宿。
その宿「ユメノマド」のオーナー、いや女将さんがマユミさんである。
女将さんと言ってもマユミさんの外見は「背の低い女の子」みたいな感じで、髪の毛は金色メッシュで、どのファッション誌にも載っていない斬新で無国籍、しかしセンスのいい身なりの、
およそイメージされる女将さんとは程遠い感じである。
「自分のまわりに自分の好きなものを揃えてずっとここで暮らしたいの。」
ユメノマドの宿泊者は大概が外国人だが、そんなマユミさんのまわりは、ほんとうに彼女の好きな空間で、
その空気感はユメノマドの宿泊者にとっても、心地よい空間のようである。
先日、神戸に行くチャンスがあって、
ぼくはユメノマドの庭でぼーっとしていた。
風景も、なにもかも違うのだが、まるで田舎のばあちゃん家の庭にいるような、都会で変な気を張ってきた自分の心を、ヘニャヘニャにするような、なんとも気持ちのよい時間をぼくは吸った。
彼女は普段は全然連絡がつかない。ラインとかでかけても出ないし、ちょっと先の予定とかを立ててもすぐ忘れている。約束もたぶんあんまりしない人だ。
今、彼女自身の身の回りで起きていることしか、信じていないみたいな。
そういう人。
なので、今回記事を書いてもらえたのは、正直奇跡的なのだ。
はっきりとした期限も決めてないままだったし、そもそも書いてもらえないと思っていたから。
ユメノマド女将 ミカミマユミのGood Life!とても貴重!
おたのしみに!
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