FLOPS & LINES vol.3

<本文より>

ドンフン・セオン(韓国、安山市)

七年前、僕は韓国のPCBインダストリーというところでエンジニアをしていた。給料も仕事内容も決して悪くはなかった。でも僕は、みんなのしていた仕事漬けの日々を離れることを選んだ。

ある日、友達のひとりから電話があった。「俺、外国人の女の子と今度結婚するんだ。今俺たちオーストラリアにいるんだけどさ、近い内に結婚式で韓国戻るからそのときに会おうよ」

僕とその友達の婚約者は友達にはなったのだが、英語が全くできない僕は、彼女がなんと言ったのかもわからなければ、英語でなんと言っていいのかわからなかった。どんなときもThank youということしかできずもどかしく感じた。

そして、何度も考えた末、もう一度勉強することに決めた。そのオーストラリア人の友人に一言でも自分の考えを伝えたかったのだ。

とは言え、ハードな仕事から帰ってきて、自力で勉強することは容易いことではなかった。僕はいつも疲れて怠けてしまっていた。仕事と勉強の両立は無理だと思った僕は、勉強に集中するため、会社をやめることにした。

 

 

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